こうした楽観論は1月以降急速に下方修正されています。そのなかで、どの国の株価が最も上がることになるかは今の時点ではよく分かりません。このとき、2002年11月に安値をつけた中低位株は、市場全体の下落に引きずられて多少は下落したものの、2002年11月の安値を割り込むことはありませんでした。2008年3月までの1年間で、上場企業が保有する株式の含み益は半減したとの試算もあり、さらに、株価が上昇局面にあった2005年秋以降に取得したものに限れば、1兆円もの含み損が発生しているとのことです。
市場が今いったい何を織り込んでいるのか、そして、今後どういったことが起きるとどう反応すると予想されるのか、そうしたことが見えてくるからです。この可能性は確かにあります。つい2ヶ月前まではせいぜい下がっても3.5%程度までと考えられていましたので、金融緩和に対する期待は順調に進んでいますし、それに対応してFRBも緩和に対する積極姿勢を強めています。その理由は「退職給付会計」というものにあります。
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